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トップ  >  日米協力事業の概要

1.日米協力「中性子散乱」

日米協力「中性子散乱」は、1980年に日米両政府間で締結された科学技術協力に関する包括協定に基づき、1983年から米国エネルギー省と本学物性研究所(DOE-ISSP)および日本原子力研究所(DOE-JAERI、現在はDOE-JAEA)との間の国際協力研究として開始されました。ブルックヘブン国立研究所(BNL)とオークリッジ国立研究所(ORNL)に2台の分光器が設置され、それらを中心とした共同研究が行われてきました。DOE-ISSPでは1983-2005年の間に460編の学術論文が発表され、高温超伝導体、強相関遷移金属酸化物、低次元磁性体、リラクサー誘電体などの分野で輝かしい成果を残しています。

 

2.日米協力事業における共同研究課題の実施について

(1) 原則

  • 米国オークリッジ研究所の研究用原子炉HFIRに設置されている中性子分光器を用いて実施される、BNLもしくはORNLの研究者との共同研究を支援します。
  • BNLもしくはORNLのカウンターパートナーが必要です。

(2) 研究実施場所

  • ORNL: HFIR研究炉を利用
    • HB-1  Polarized Triple-Axis Spectrometer
    • HB-1A Fixed-Incident-Energy Triple-Axis Spectrometer
    • HB-2A Neutron Powder Diffractometer
    • HB-2C US/Japan Wide-Angle Neutron Diffractometer(WAND)
    • HB-3  Triple-Axis Spectrometer
    • HB-3A Four-Circle Diffractometer
    • CG-1D Neutron Imaging Prototype Station
    • CG-2  General-Purpose SANS
    • CG-3  Bio-SANS
    • CG-4C Cold Neutron Triple-Axis Spectrometer
    • CG-4D I mage-Plate Single Crystal Diffractometer(IMAGINE)

日米協力事業「中性子散乱」の日米合同運営委員会における合意に基づき、物性研はCTAX分光器(CG4)マシンタイムの20%とHFIRのそのほか全ての分光器を仮想的に1台と見なしてそのマシンタイムの14%(JAEAが7%で計20%)を占有利用することができます。それを越える分に関しても、HFIRの一般課題審査で採択されればマシンタイムを得ることができます。

(2) 日米協力で支援される研究課題のカテゴリーについて

2007年5月17-18日に開催された日米協力事業の日米合同運営委員会において、日米協力課題の申請も今後はORNLのWeb課題申請システムを通すことで合意しました。課題審査においては、学術審査(peer review)、実施可能性審査(feasibility check)、実験環境審査(environmental check)の3つがあります。装置開発(IDT)グループによる占有マシンタイムであっても実施可能性審査と実験環境審査は必ず受ける必要がありますので、日米協力課題についても学術審査は国内研究計画委員会が担当しますが、それ以外の審査はORNL側で行います。

2008年度以降の研究課題については、下記の3つのカテゴリーにもとづいて運用されます。

  • Type 1:日米協力占有ビームタイムを使用する研究課題(旅費・研究経費の一部を支援)
  • Type 2:ORNL一般課題審査を通過した研究課題(旅費を支援)

Type1と2の日米協力課題は、ORNLのWeb課題申請を利用し、申請したことを国内研究計画委員会に通知していただきます。通知がない場合には、一般課題審査として採択されても旅費支援はできません。日米協力国内研究計画委員会では、申請内容について学術審査し、Type 1課題を選定します。それ以外については、Type2として一般課題と同様にORNL側で学術審査を行います。いずれの場合も、日米協力の原則は

「BNLもしくはORNLの研究者との共同研究を米国側の施設を用いて実施する」

です。HFBR停止後の約10年間は、定義をゆるやかにして運用してきましたが、平成19(2007)年度にHFIRの共同利用管理体制が整備され、HFIRの運転が3号炉と同様に計画運転されるようになりました。また、課題の申請方法もwebシステムが整備され運用が開始されましたので、平成20(2008)年度以降は、本来の原則に基づいた運用を行っています。

3.HFIRの利用運転について

HFIRは冷中性子源の設置・分光器の高度化などの工事のため2000年以降、断続的な利用運転が行われていましたが、2007年に冷中性子源が完成し、2007年5月13日にHFIRの#408サイクルがスタートされて以来、運転計画に基づいた利用運転が行われるようになりました。平成29年度は運転計画通りに利用運転が実施されており、日米協力の研究課題は順調に実施されています。

現在発表されている運転予定は以下の通りです。

-Cycle 473: Jun 13 - Jul 7,2017

-Cycle 474: Jul 25 - Aug 18,2017

-Cycle 475: Sep 5 - Sep 29,2017

-Cycle 476: Nov 14 - Dec 8,2017

-Cycle 477: Jan 9 - Feb 2,2018

-Cycle 478: Feb 20 - Mar 16,2018

-Cycle 479: May 1 - May 25,2018

-Cycle 480: Jun 12 - Jul 6,2018

-Cycle 481: Jul 24 - Aug 17,2018

-Cycle 482: Sep 4 - Sep 28,2018

(2017年6月1日更新)

詳しい情報はORNL/HFIR のページへどうぞ。

4.平成29年度日米協力「中性子散乱」課題申請について

平成29年度課題申請についてはこちら をご参照ください。

5.採択課題について

2017年度以前の採択課題については、こちら をご覧ください。