2025年度 全国共同利用課題申請要項
東京大学物性研究所・附属中性子科学研究施設が運営している全国共同利用の課題募集を以下の期間で行います。
多数のご応募をよろしくお願いいたします。
2025年11月1日(土)~ 2025年11月30日(日)
申請するには
一般実験課題の申請は、JRR-3大学共同利用支援WebサイトNSL RING(NSL Research Information NaviGator)から行ってください。
NSL RING Top Page
動作確認を行っている環境(Microsoft Edge およびGoogle Chrome)での使用を推奨します。
本システムの利用にはご自身のアカウントでログインする必要があります。アカウントをお持ちでない方は、まずアカウントを作成してください(5分程度の作業です)。
なお、アカウントは日本原子力研究機構の装置への課題申請システムJRR-3 RINGと共通化されています。
申請資格について
- 一般課題の研究代表者の有資格者は、国内外の国公私立大学・国公立研究所・独立行政法人等に所属する教員・研究員・博士研究員またはそれに相当する役職の研究者ならびに大学院生(博士後期課程、博士課程進学予定の修士課程を含む)です。
2024年度課題募集より、国際課題として、日本国外に所属する研究者・大学院生からの申請も可能となっております。 - 海外の研究代表者は、実験や各種書類手続きを一緒に行うために最も適切な日本人担当者を選定していただきます。日本の代理人による実験(いわゆるリモート実験)は基本的に認められません。
- 海外からの課題も国内の課題と同様に公平に審査されますが、原則として採択件数は各装置の採択課題全体の20~30%に制限されます。この割合は使用する装置によって異なり、中性子散乱実験審査委員会(NSPAC)で決定されます。
- 博士課程大学院生(博士課程進学予定の修士課程大学院生を含む)からの課題申請を受け付けます。この場合、下記より「指導教員確認書」をダウンロードし、必要事項を記入の上、メールにて提出してください。研究協力者としての指導教員等は、「実験引率者」欄に入力してください。
提出先:nsl-appl@issp.u-tokyo.ac.jp
- 上記に該当しない大学院生・学部生は研究代表者となることができません。この場合、指導教員等を研究代表者とし、大学院生は研究協力者としてください。
- 2026年度課題募集より、企業に所属する研究者からの課題は、「産学連携課題」と称して募集いたします。
詳細は産学連携課題のページをご参照ください。
具体的な申請方法
よくお読みの上、不備のないように申請手続きを行ってください。
NSL RINGの使用方法(記入上の注意)
研究提案書の作成方法
研究提案書は、NSL RING内でアップロードします。
課題審査
申請された研究課題は、各研究分野の担当委員と2名の査読者による「学術審査」およびIRTによる「技術審査」を経て、中性子散乱実験審査委員会(NSPAC)で審査されます。審査結果は3月中旬頃、研究代表者宛に通知されます。
課題審査スケジュール
- 10月中旬 公募の案内開始
- 11月上旬 公募開始
- 11月下旬 公募締め切り
- 12月上旬~ IRTによる技術審査
- 12月中旬 委員により査読者2名を割当。委員含む3名により査読開始
- 1月上旬 査読締め切り
- 1月下旬 中性子散乱実験審査委員会(NSPAC)で審査し、施設運営委員会で審議し採否を決定
- ~3月下旬 物性研共同利用施設専門委員会、物性研教授会での承認
- 3月中旬 審査結果のメール通知
成果報告
・実験終了後は、成果報告書を提出していただきます。2024年8月よりNSL RINGから提出する方式に変更しました。詳細は、成果登録ページをご覧ください。
・JRR-3での共同利用実験は装置担当者などの支援の下に行われておりますので、採択された課題の成果を論文等で公表する場合は、事前に装置担当者と相談し、共著者を適切にご記載ください。また、論文等の本文中には、利用した実験装置を明記してください。さらに謝辞等で実験に関係した課題番号を以下の例文のようにお書きください。
This work was carried out by the JRR-3 general user program managed by the Institute for Solid State Physics, the University of Tokyo(Proposal No. *****, *****).
共同利用の成果を明示することは、今後の運営において非常に重要です。どうぞよろしくお願いいたします。
課題申請の注意点
課題申請の際には、使用希望する装置の装置責任者に装置の性能や実験可能な条件をよく確認してください。また、装置ごとに、申請に際しての注意点がある場合がございます。特に、初めて申請する場合は、装置責任者に必ずご確認ください。
装置の種類(Type-A, B)について
JRR-3の大学管理装置12台は、この2種類のタイプのいずれかに分類されます。
・Type-A:主に一般ユーザーに供用する装置。年間の総ビームタイムの50%(通常約80日)がユーザーに割り当てられます。
・Type-B:主にIRTによる装置開発やプロジェクト遂行のための長期ビームタイム使用、教育的なビーム利用等のための装置。ユーザーのビームタイムの割合は固定されていません。
Type-Bの装置においては、一般課題の実験の支援は限定的になります。申請前に、申請したい装置の装置責任者に必ず連絡して了解を得ていただきますようお願いいたします。
→大学管理装置・装置責任者リスト ※各装置が現時点でType-A, Bのどちらであるかも明記しております。
博士課程大学院生からの課題申請
博士課程の大学院生からの課題申請を受け付けています。ここで博士課程の大学院生とは、以下の通りとします。
・大学院博士課程・博士後期課程に在籍する大学院生
・次年度、上記に進学を予定している修士課程・博士前期課程2年次に在籍する大学院生
博士課程の大学院生からの課題申請の際には、指導教員の了承が必要です。「指導教員確認書」を提出していただきます。
試料と機器の持ち込みについて
2021年度の課題申請より、実験試料ならびに持込機器(ある場合)について、取り扱い方法や安全対策を回答・記述していただいております。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
申請項目の具体的内容や回答・記述の方法は、課題申請マニュアルに掲載していますので、よくご確認ください。
追記事項
補欠課題(リザーブ)について
「補欠課題」の場合は、旅費は支給されず基本的にビームタイムは配分されませんが、マシンタイムに余裕がある場合、装置責任者との協議の上、上記のバッファタイム内での実施の可能性があります。
消耗品について
- 試料容器等は、実験者にご用意いただきます。
- 液体窒素は、施設側でご用意いたします。
- 2024年度の共同利用に関しては、液体ヘリウムの使用料金は実験者の全額負担とさせていただいております。詳細は、装置責任者または技術職員にご相談ください。
- 昨今の液体ヘリウムの高騰の事情により、超伝導マグネットなど液体ヘリウムを大量に使用する試料環境機器を用いた課題を申請する場合は、申請前に装置責任者にご相談ください。
緊急課題申請
一般課題の募集は上記のとおり年1回ですが、特に緊急を要する課題が生じた場合は、緊急課題として受け付ける場合があります。
下記、課題申請窓口までお問い合わせください。
課題申請に関するお問い合わせ
〒319-1106 茨城県那珂郡東海村白方106-1 東京大学物性研究所附属中性子科学研究施設 事務室
TEL : 029-282-5782
FAX : 029-282-8709
EMAIL : nsl-appl@issp.u-tokyo.ac.jp